どう違う?昔の社員研修と今どきの社員研修

社員のスキルアップのための研修

戦後、日本の高度成長を支えた企業文化には、年功序列制度と終身雇用制度があり、企業で働く人達を支えてきたのです。年功序列制度は企業で長く頑張って働いていれば年齢とともに役職が上がっていくもので、長く働き続けることで社員にメリットがあると言えます。また終身雇用制度は企業サイドが雇用した社員を定年まで働かせることを前提に採用しているので企業サイドから雇用を終了させることはなく安心して働き続けることができます。このようにこれらの制度が定着していた時には社員が長く働き続けることが前提であるために、社員に対していろいろと研修を実施して、社員のスキルアップやレベルアップを図ることは企業にとってはメリットがあることになります。継続的に研修を実施することで社員個人個人が強くなり、敷いては企業自体が強くなったのです。

スキルを身につけた社員を採用する

しかし昨今、企業の働き方に欧米の文化が入ってきて、高度成長を支えた日本特有の制度が崩壊しつつあります。ひとつの企業で長く働き続けるというスタイルではなく、社員が企業を選択して働くことができるというスタイルです。反面それを可能にするには社員自身が相当なスキルや経験を持っていることが前提であり、転職した先の企業で実力を発揮できることが必要です。そのような転職が一般的になっているために企業が費用を掛けて社員に対して研修をおこなっても転職されてしまっては無駄な出費になります。そのためおこなわれている研修は入社時研修であったり、業務をおこなう上で必要な実務者研修だったりと必要最低限なものになります。社員のスキルアップのために研修はほとんどなく、そのようなスキルを身につけた社員を採用することが一般的になっています。